月刊  現行コイン-NEWS-


07年1月号  -平成18年銘の個人的枚数予想-

本年より、月一で現行コインの状況をミニレポートしていこうと思う。
まず、★1/13掲載★

平成18年銘の硬貨の製造枚数がいよいよ来月造幣局HPにて公開されるハズだ。(遅い年でも3月には公開される)
さて、平成18年銘の予想だが、個人的には以下の通りを見込む。

1円玉   平均発行枚数より少なめだが、特年ではない。
5円玉   極めて少ない
10円玉  平均発行枚数並みか若干少ない程度
50円玉  極めて少ない
100円玉 平均発行枚数並み
500円玉 平年並みか若干少ない程度


さて、私の長年の経験則と保持数などから予測したものだが、どれぐらい当たるだろうか。
大ハズレはまずないと思うので、参考にはなると思う。
近年の例に従って、5円玉と50円玉は極少のハズで、私も見かけていないし、もちろん1枚も持っていない。
意外に1円玉は平成15年並にみかけるので、だいぶ多くなるはずだ。。
500円玉は、旧硬貨の置き換え枚数に去年の段階で達したので、18年銘は大幅に減ると思ったが、
大幅減にはならなさそうだである・・・ 発表を楽しみに待つとしよう。



07年2月号  -H18年銘枚数公開の総評-

★2/11掲載★

予定通り平成18年銘の硬貨の製造枚数が2月5日に造幣局HPにて公開された。
大きな衝撃はやはりなかったが、少しの驚きはあったので、ここでは先月の予測の検証をしようと思う。
(ここの貨幣別の感想は当HPの本題である年銘表に記載したので、ここでは割愛とさせていただこう)

◎→予測的中 ○→大体傾向は当たっていた。 △→予測とズレていた。 ×→大ハズレ。ほとんど予測と真逆 と4段階評価にしてみる。

1円玉   平均発行枚数より少なめだが、特年ではない。 →結果○
5円玉   極めて少ない →結果◎
10円玉  平均発行枚数並みか若干少ない程度 →結果◎
50円玉  極めて少ない →結果◎
100円玉 平均発行枚数並み →結果◎
500円玉 平年並みか若干少ない程度 →結果◎


・・・・・すばらしい。さすが現行貨幣収集歴14年の経験測は伊達じゃない(笑)
1円玉も平成15年並であることを予測していたし(スペースの関係で記述は割愛したのだがと言い訳)、
1円玉は書き方が悪かったので一応○ということにしている。かつての平均発行相場から言えば少ないことに変わりはないので。。
5円玉は想像以上に少なかった。1000万枚割れするとはね。これは大特年ですよ。

そして、50円玉は安定して極少。やはり不要硬貨決定ですね。数年以内に廃貨になるんじゃないでしょうか(笑)
500円玉は完全に置き換えが終わっているのに、なぜこんなに製造するんだろう・・・ 
ジャスト3億枚位かと思っていたので、少し多かったですネ。
その答えは意外なところにあるかもしれない。次回、それについて語ろうと思ふ。
さて、!マークのオンパレードになることもなく、今回は冷静にこれにて終了です。
こんなアバウト予測より、自信がついて調子に乗ったので、来年はズバリ枚数で予測してみるとしましょう。(笑)



07年3月号  -新500円玉の製造について-

★3/14掲載★

先月、18年銘の個々の評価は年銘表参照のこととか書いておきながら、忙しくて1ヶ月経ってしまった・・・ 
今回ようやく18年銘を載せて、ついでにお詫びがてら、いろいろ変えてみた。当HPはいろんなジャンルからなる総合サイトであるが、2年位前に現行貨幣館が完成してからは、圧倒的な主力コンテンツになっている。アクセス数は他のコンテンツの何十倍〜何百倍も違う。それに応えてこのコラムを開設してみたが、こんなコラムでも結構なアクセスがあることに驚きを隠せない。この様子なら月に二度は更新したいのだが、なにぶん社会人になってからは忙しいので、やはり月イチで続けていきます。

さて、どうでもいい前置きはおいといて、18年銘は超特年は5円玉・50円玉で、ちょっとチェック年号は1円玉で、10円玉・100円玉・500円玉は価値なしということになったが、問題は500円玉である。17年銘までで旧500円玉を置き換えることになったが、なぜに18年銘をこんなに製造したのか?が疑問である。そんなに500円玉の流通量が増えているのだろうか?そんなことはない。日銀の流通量データをみても極端に増えてはいない。
では、何なのか? まさか500円玉の耐久寿命は紙幣並みの5年程度だとでも言うのか?いや、そのまさかである。関係者じゃないので、推測にすぎないが、500円玉の耐久性はかなり短いと思う。金属的な磨耗とかの寿命ではなくて、汚れ具合が酷いからだ。


旧500円玉から新500円玉に変わった時、デザインだけでなく材質も変わった。50円・100円玉と同じ白銅貨から、ニッケル黄銅というこれまでに例のないものが採用された。このニッケル黄銅は要するに、今までの白銅貨に5円玉の要素である黄銅(亜鉛)を加えたものである。だから、ちょっと黄みがかった銀色をしている。問題はこの亜鉛である。どういう理由でこの亜鉛を採用したか知らないが、5円玉を見ての通り黄銅貨は非常に汚れやすい。10円玉の錫が入った青銅貨は変色が早いのでもっとも汚れてる印象があるが、実は一番汚いのは5円玉の方である。変色はしにくい方であるが、ものすごく汚れがつきやすい。新しい年号のものでも、錆び、カビ、他わけのわからない物体が付着してることが多い。非常に汚れやすい硬貨なのだ。

そして、その要素が入ったこの新500円玉も例外ではなかった。5円玉よりはマシではあるものの、かなりカビが付着しやすいようである。そして、大きいためか?キズも非常につきやすい。キズだらけでカビの生えた新500円玉がすでに結構な数に上っている。折りしも、変造硬貨対策で変えた新500円玉であるが、この新500円玉の偽造も早速出回って問題になっており、この対策として、新500円玉のクリーン化なるものが2005年3月10日に財務省から報道発表されている。<どうやら「汚れやすい、傷つきやすい」というのを当局も認識しているようだ。だったら、初めから材質とかよく考えとけよな〜と言いたいが、とりあえず割愛(笑)>

いずれにしても、クリーン化によって、本当に汚い新500円硬貨は僅か数年で潰されているということになる。つまり、偽造硬貨が劇的に減らない限り、この傾向は続きそうであり、毎年一定量の新500円玉が発行され、特年は出づらいというのが結論である。逆に言うと、年数が進むと大量に製造されたはずの年号が、いつのまにか改鋳が進み、実際の流通量はとんでもなく少なくなっていた!という現象が起こりうる。市場相場の価格変動予想が難しくなることも考えられるのだ。私個人は以前の旧500円玉が好きで、年号によっての製造枚数のバラつきの多さがあって楽しかったのだが、一時期本気で検討された500円玉の廃止よりはマシだろう。(新硬貨での偽造が増えればまだ予断を許さないが・・・)偽造・変造硬貨のせいで500円玉の人生(←いや、人じゃないって・・)は無茶苦茶になり、コイン業界やコインマニアを翻弄させることになったのは残念な限りである。



07年4月号  -ピカピカの硬貨-

★4/14掲載★

今月号から、コラムタイトルをつけた。桜が咲く&舞う季節。この時期になると一般的に今年の硬貨を見かけ始める。関東での特に埼玉ではそうだ。真っ先に見るのは10円・100円あたりだが、最近は500円玉の方が多いかもしれない。
ところで、綺麗な製造されたばかりの硬貨の流通というのは、実は圧倒的に西日本の方が多い。東日本では混じる程度に時々見かける程度であるが、西日本では、まとまった数を見ることが多い。なぜこんなことが起こるのか?

実は日本にある貨幣の製造工場は3ヶ所しかなく、その内の2つが西日本にあるからだ。本局の大阪、支局の広島、そして東日本は東京支局だけ。2つの工場に挟まれる形の関西・中国地方は新品が出回りやすいというわけである。また、詳しいことは知らないが、製造枚数自体も西日本の2工場の方が多く、東京は少ないようだ。
父が山口にいるのだが、関東では考えられない量の新品を保有している。広島工場の隣県だからだろう。だが、同じ隣県である埼玉はそんなことはない。東京工場は本当に動いているのだろうか?(笑) 祖母の家が兵庫県にあるが、やはりそれなりに新品を見かける。
いずれにせよ、その年の新品硬貨を狙うなら、西日本だ。


知人があまりいないので、よく分からないが、九州・四国・中部・東北・北海道のピカピカ硬貨の流通量というのが気になるところである。単純に考えると、北海道になるとほとんど新品硬貨が出回らないのではなかろうか? もっと言うと、沖縄県や各地離島ではそれこそ新品硬貨はほぼ見かけないレベルでは?と思う。これらの地域にお住まいで奇特な方がいらっしゃったら、是非とも掲示板にピカピカ硬貨の流通状況をカキコいただければ幸いである。

余談だが、最近は、銀行の両替機での新品ロール巻きもあまり見かけない。おそらく、ネットの普及で新品ロール巻きに価値がついていることを銀行関係者が知って、貨幣商・貨幣マニアが組んで、横流ししたりしているのではなかろうか? (もちろん一部の人だと思うが) ちなみに、私のところでは、少し前までは新年の銀行初営業日の両替機の中は、大抵新品ロール巻きだったものである。近年はそれすら見かけなくなり、しかも両替に銀行カード必須の改悪も手伝って、流通で手に入れるしかなくなってきた。 みなさんの地域の銀行はいかがであろうか? どのお店のレジにも時々あるロール巻きも、以前は新品ロール巻きを見かけたが、最近はほとんど見かけない。やはり何かの陰謀を感じる。プルーフやミントセットを毎年買えばいい話だが、高額だし、市場から見つけて集めるのも一つの楽しみと言えよう。 inserted by FC2 system